イギリス映画の感想 『シャイニング』
モダン・ホラーの帝王スティーブン・キングの代表作の映画化。
雪に閉ざされるため閉鎖されるホテルを冬の間だけ管理することになった小説家家族の恐怖を描いたホラー。「原作と随分違う!」とキングは激怒したらしい…が、僕は原作を知らない。原作とイメージは大分変わっているのかもしれないが、映画は理屈抜きに面白いと思う。
フランス人形の如く不気味な双子の姉妹、血の大洪水、氷の迷路、REDRAM(→MARDER)・・・不気味かつ優麗なシーンの数々。ホテルに潜む怖さの原因は何なのか?これが具体的には明らかにされないことを逆手にとって、とにかくキューブリック演出は、説明抜きに見せることを徹底する。「身の毛もよだつ」ではなく「酔いしれている内に、何か大きなものに押し潰されそう」な恐怖である。
少々、悪ノリが過ぎる感のジャック・ニコルソン。終盤ではその異常さが滑稽で笑えてしまう。シェリー・デュヴァルの恐れおののく表情の方が恐いくらいである。もうその段階では、恐怖などは大分薄れてしまっているのだけれど、観終わった後の充実感は決して損なわれることはない。
『シャイニング』
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック
撮影:ジョン・オルコット
音楽:ベラ・バートック
出演:ジャック・ニコルソン
シェリー・デュバル
ダニー・ロイド
スキャットマン・クローザース
(1980、イギリス・アメリカ)
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