アメリカ映画の感想 『アイズ・ワイド・シャット』
キューブリック遺作。撮影&編集に3年半もかけて、死ぬ3日前にようやく完成したというのだから正真正銘の遺作だ。
何不自由なく暮らすハンサムな医者の夫と美しい妻、お互いを愛して止まないという正に絵に描いたような夫婦。彼らの間に突如湧き起こった空虚な時間、満足しているはずの性的関係の影に隠れた妄想と願望がテーマになっているのだが、クルーズ&キッドマン夫妻(厳密には元夫妻)はアブない世界をちょっと覗き見してみたり、ほんとに妄想と願望だけしかしてなくて、ラストは「やっぱり夫婦間の性生活って大切よね!」って、サルでもわかる当たり前の事を確認するだけなのである。
やっぱりキューブリックだから「この後どんな衝撃的展開が…」って願望もあるし、ハリウッドの栄光を象徴するこの夫婦を使って、どんなモノを見せてくれるのか期待してしまったわけである。だから160分余りの長尺にも耐えてきたわけである。こんなアホな結末を観るために耐えて来たのかと思うと正直呆れてしまう。ほんとにこれがキューブリック作品なのか?常に問題作、衝撃作と言われ、時にセンセーショナルであり、時にスキャンダラスであったキューブリック作品なんだろうか?
『アイズ・ワイド・シャット』
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック
撮影:ラリー・スミス
音楽:ジョスリン・プーク
出演:トム・クルーズ
ニコール・キッドマン
シドニー・ポラック
トッド・フィールド
(1999、アメリカ・イギリス)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)







![: 昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51S1RLiua2L._SL75_.jpg)





最近のコメント