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2011年3月

2011年3月 7日 (月)

日本映画の感想 『告白』

とある中学校。とあるクラスの担任教師であった森口の一人娘が校内のプールで溺死した。事故死と片付けられたが、真相は二人の少年が引き起こした殺人事件であった。少年たちを直接受け持つ立場でもあった森口は、少年法やマスコミの自主規制のもと、法的にも社会的にも罰せられることがない少年たちに対し、凄惨な復讐を開始するのだった・・・

自業自得のような負の連鎖を作り続ける陰湿なタイプと、そいつらがいかにもつっこみやすい都合の良いタイプ。この映画にはその2種類のタイプしか登場しない。実際の人間模様はもっと多種多彩であるし、その多種多彩な人間が繰り出す様々な思惑が絡みあって形成されるのが社会というものである。この映画のように、あそこまで徹底して偏った人間しか出てこないと、段々と「勝手にやっとけ」と興味が失せてきてしまう。

中島哲也が一瞬一瞬にも手抜きを許さない、ハイクオリティな映像作家だということは理解出来る。でもなぁ、『嫌われ松子の一生』に続き言わせてもらえば、長編映画で延々とPVのような映像を見せられ続けても疲れるだけなんだよ。演出というものは、狙いすぎても興ざめする。その辺を中島哲也にはいい加減理解してほしいと思う。

ところで、「あのベストセラー×中島哲也監督=衝撃の驚愕の禁断の怒涛の極限のロードショー」などという宣伝文句を、ハイクオリティな映像作家であるはずの中島哲也はなんとも思わないのだろうか?私が監督もしくはプロデューサーなら、すぐにでも撤去させるレベルのダサさであるが。


『告白』                                   Kokuhaku_2
 監督:中島哲也
 脚本:中島哲也
 原作:湊かなえ
 撮影:阿藤正一
     尾澤篤史
 音楽:金橋豊彦
 出演:松たか子、木村佳乃、岡田将生、
     芦田愛菜、山口馬木也、高橋努、
     黒田育世、新井浩文、山田キヌヲ
 (2010 『告白』製作委員会)

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