韓国映画の感想 『クワイエット・ファミリー』
不況の煽りを受けソウルから山奥へと追い出された六人の家族は、一度も経験のないペンション経営で生計を立てようと決心する。しかし、待てど暮らせど客は一向に来る気配がなく、やっと来た初めての客は自殺してしまう。今後の商売に悪影暑を及ぼすと考えた家族は、なんと死体を埋葬。ところが2番目の客、3番目の客と、次々に自分たちの意図とは裏腹に死体を埋める破目となる。こうして死体遺棄の罪を隠すために始まった殺人は一段とスピードを増し、いつしか山荘の周りは墓場となっていく・・・
韓国ブラックコメディの大ヒット作。『甘い人生』のキム・ジウン監督デビュー作。
三池監督『カタクリ家の幸福』のオリジナル版としても有名。でも、個人的には今ひとつノレない映画だった。コメディであるという点は、登場人物たちの間抜けな行動や言動で理解できるのだが、殺しのシーンや画質が全体的に暗くてシックな感じで、そこだけ見ているとまるでシリアスドラマの様。アイデアは秀逸だと思うが、見せ方がシリアスなものだから結局何ともいえない複雑な味わいだけが残る。「全然笑えないけど、これって笑う映画なのか?」という感じ。例えば、画のタッチにしても照明を明るくしたり、セットを派手な原色を基調として作ったりしてみれば、逆に殺人など起こりようもない空間が出来上がって、突拍子の無さや登場人物たちの愛らしいバカさ加減も際立つように思えるのだが。
脚本にも欠陥は多い。当初は一家の父、母、長男、叔父の四人で行っていた死体遺棄。二人の娘たちには、ひた隠しにしていたのだが、途中で娘たちにもその事実が知れることとなる。でも、娘たちは心象描写なしにそんな行動をあっさり受け入れてしまう。他にも、家族たちは警察の追及からどうやって逃れてラストシーンを迎えたのか?火事に巻き込まれたはずの父と母はどうやって火事から逃れたのか?とにかく説明不足な箇所が多い。説明不足な割には、ドタバタコメディーの大事な要素であるスピード感に欠けるので、気だるくもある。
『クワイエット・ファミリー』
監督:キム・ジウン
脚本:キム・ジウン
撮影:チョン・ガンソク
音楽:チョウ・ヨンソク
出演:ソン・ガンホ
パク・インファン
チェ・ミンシク
ナ・ムンヒ
コ・ホギョン
(1998、韓国)
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コメント
ソンガンホってかっこいいですよね~
GoodBadWeirdの公開も待ち遠しいです☆
http://gbw.jp/top.html
投稿: まるめろ | 2009年7月29日 (水) 15時17分
コメントありがとうございます。
『グッドバッドウィアード』は昔のイタリア製西部劇・マカロニウエスタンを彷彿とさせる感じですね。
うん、面白そうです。
投稿: りょう | 2009年7月30日 (木) 00時02分