日本映画の感想 『DEAD OR ALIVE FINAL』
DOAシリーズ完結編。1発目にどでかい花火を打ち上げてしまうと、続編の作りというものはやっぱり難しくなってしまうもので、それはただ単に“面白い”という要素を超えて、“奇想天外”とか“驚天動地”なんていう表現をされたDOAならなおのことである。
『DOA2』では、いろいろなアイデア満載ではあったものの、観る側より作り手の方がパート1を意識してしまっているかのような作為的で重苦しいムードがどこかしこに漂っていたものである。しかし、今こうやってFINALを観終わってみると、こちらの作為もかなりのもので、確かにラストもパート1に勝るとも劣らぬ、誰も想像出来ないものなのだが、全てをこのラストに集約させたような、ラストだけが浮いてしまっている感がある。例えば、パート1ではあのラストの役割は異様な盛り上がりを見せた上での締め、仕上げという意味を持ったものであり、そこで丹念に積み上げてきたものを一気にブチ壊す賭けに出た、というところが最高に痛快で面白かった。しかし、このFINALではラストこそが中心、ラストこそが全てという仕上がりになっており、それは偶発的というよりかはもう必然の域で、何かそれまでの展開は義務的に消費されたに過ぎない、とまで思えてしまう。そう考えれば、パート1を意識するあまりではあるが、180度違う方法論(ロードムービー、遊び、翔&力のコミカル演技等)で乗り切ってみせたパート2の方がよっぽどマシだったなと今となっては思うのである。
現代の香港の雑多な雰囲気をそのまま24世紀の横浜に見立てた舞台設定、意外とキレのある翔&力のジャッキーばりのカンフーにワイヤーアクション…など単体で見れば楽しめる部分も結構あった。もしかして、DOAシリーズという“足枷”を外してあげればもっと弾けた、ラストに集約しない、傑作になった可能性もあったのかもしれない。
『DEAD OR ALIVE FINAL』
監督:三池崇史
脚本:石川均、龍一朗、鴨義信
撮影:田中一成
音楽:遠藤浩二
出演:哀川翔、竹内力、小室博義、
テレンス・イン、ジョシー・ホー、
マリア・チェン、リチャード・チェン
(2002、大映・東映ビデオ)
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