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日本映画の感想 『直撃地獄拳 大逆転』

カラテ嫌いの石井監督がやっつけ仕事した前作『直撃!地獄拳』が予想に反し大ヒットして急遽製作された本作。「もう二度とカラテ映画のオファーが来ないように…」という不埒な意図のもと撮られたこの映画、前作を超える逸脱に次ぐ逸脱である。

いつものように総監に召集された3人、前回は意味なく天井に張り付いていた千葉真一は今回も意味なく甲冑姿であったり、郷鍈治がいつにも増して非協力的なのは女にメロメロだから、なのだがその女が総金歯でデブの酷いオバハンであったり(劇中では「獅子の化け物」と呼ばれている)、何故か山城新伍が双子の兄弟という二役、しかも片一方が意味不明の時代劇メイク…。千葉、佐藤、郷の3人が一緒に酒を酌み交わすシーンでは、一人が目を離すスキにグラスにハナクソやフケを混入したりと、お下劣極まりない子供レベルのいがみ合い、そして唐突に繰り返される、物語とは何の必然性も無いギャグの応酬、もうすでに本来のテーマであるはずのカラテはどこかに飛んでしまっている。
女ドラゴン・志穂美悦子、首を180度回転させられて息絶える名和宏、相変わらずマイ・ペースな丹波先生、特別出演・鬼寅さん・・・前作以上に脇も充実。

普通はこれだけ逸脱すれば物語そのものの成立が怪しいものだが、そこは天下の石井監督。何とかお話に仕立て上げる。お下劣をギリギリのラインで笑いに転化させる絶妙さと、テンポやリズムの良さが冴え渡る一編。特に、前作と本作のダイジェストシーンや本編とは何ら関係ないオッパイなどが、鏑木先生お馴染みの和洋折衷、格好良い音楽に乗せて、次々にフラッシュバックするオープニングタイトルは最高。

『直撃地獄拳 大逆転』のオープニング

この作品を初めて見た次の日の朝、石井監督逝去のニュースが飛び込んできた。
そんなこともあり個人的には印象深い作品である。


 『直撃地獄拳 大逆転』                          Jigokuken_daigyakuten
  監督:石井輝男
  脚本:石井輝男、橋本新一
  撮影:出先哲也
  音楽:鏑木創
  出演:千葉真一、郷鍈治、佐藤允、
      中島ゆたか、池部良、丹波哲郎、
      室田日出男、名和宏、志穂美悦子、
      山城新伍、安岡力也、嵐寛寿郎
  (1974、東映東京)

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コメント

拝啓千葉真一様 先日池袋の「ふれあい広場でお会いしました菊地です。あの説はご無理なお願いしまして失礼しました、お蔭様で大変楽しい1日を経験しました。
映画の件ですが、昭和36年ごろの映画館は大変なぎぎわいでしたが、最近ではそれほどでもなくチョとさびしいです。
私は貝になりたいを見に行きましたが、それほどお客様は
入っておりませんでした。
日曜日は混雑するので行きませんが、素晴らしい映画なら皆様も見に行くのではないでしょうか。今後の映画会で頑張ってください。

投稿: 菊地末治 | 2008年12月 7日 (日) 17時55分

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