2012年2月19日 (日)

2月19日の重賞予想、狙い目、WIN5

東京11R フェブラリーS(GⅠ 1600ダ)
◎ 14トウショウカズン
○ 15トランセンド
△  9エスポワールシチー
△ 10ワンダーアキュート
△  5ヒラボクワイルド
△ 16テスタマッタ
△ 13グランプリボス
△ 11ダノンカモン

トランセンド、エスポワールシチーは先手を取って、後続に脚を使わせるのがパターンで、前を捕まえる競馬は得意ではないだろう。ズブさが出てきて、逃げなくなったエスポワール、芝スタートで後手を踏むかもしれないトランセンド。重箱の隅かもしれないが、ここら辺りに付け込む隙がありそう。ワンダーも含めた3強より後ろで競馬が出来るような差し馬の台頭等いろいろ考えを巡らせてみたのだが、ある程度底が割れたような面子ばかりで、面白味に欠ける。ここは展開不利承知で底を見せていない魅力があるトウショウカズンに託したい。馬体を合わせての粘り腰はなかなかのもので、16ダで高打率のヴァイスリージェント系でもある。豪腕川田が馬券圏内までうまく導いてはくれまいか。馬券はトウショウの単複、印の馬への馬連流しに15トランセンドとの3単2頭軸マルチ。

京都12R 4歳上1000万下(1200ダ)
◎ 15コパノカチーノ
○ 16シンコープリンス
▲  9スズカローゼ
△1 3シャドウエレメント
△2 14エーシンジェイワン

京都12ダは、フジキセキ産の庭と化している。前走、太目の懸念がありつつも2着に残したコパノカチーノが、ここは確勝の雰囲気。ほかに人気を集めそうな関東馬2騎を軽視して、馬券は印の馬への流しとコパノの単勝で大きく勝負したい。

WIN5
東京9R セントポーリア賞 4,9,11
京都10R 河原町S 11,13
東京10R アメジストS 2
京都11R 洛陽S 7,9,10,11
東京11R フェブラリーS 14,15
(計48点)

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2012年2月18日 (土)

2月18日の重賞予想、狙い目

東京11R ダイヤモンドS(GⅢ 3400芝 ハンデ)
◎ 13サンテミリオン
○ 16ギュスターヴクライ
▲ 15トパンガ
△1 7スマートロビン
△2 9アブソリュート
△3 6ビートブラック

ゼンノロブロイ産駒の安定した走りが目立つ今開催の東京芝コース。
前走AJC杯で復活気配のサンテミリオンを狙い撃つ。
馬券は、サンテの単複と印の馬への流しで。

東京6R 3歳500万下(1400ダ)
◎  8スズノライジン
○ 12シルクブルックリン
▲ 11ミルキーブロード
△1 3カフェシュプリーム
△2 1スカーレル
△3 5フェアリーガーデン
△4 16ヘンリーフォンテン
△5 13リプレイスインディ
△6 14コウセイコタロウ

冬場のダートはボールドルーラー系、ストームバード系、ヴァイスリージェント系などパワー重視のアメリカンな血統が良い。
それに加え、東京コースではフォーティナイナー系、ダマスカス系を要チェック。
これだけ抑えておけば容易に的中にありつけそうなものだが、それでも今開催のヌレイエフ系、特にファスリエフ産駒の高打率は見逃せない。
スズノライジンは東京ダ初見参、昇級戦で人気が無さそうだが、狙うなら此処。 

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2011年3月 7日 (月)

日本映画の感想 『告白』

とある中学校。とあるクラスの担任教師であった森口の一人娘が校内のプールで溺死した。事故死と片付けられたが、真相は二人の少年が引き起こした殺人事件であった。少年たちを直接受け持つ立場でもあった森口は、少年法やマスコミの自主規制のもと、法的にも社会的にも罰せられることがない少年たちに対し、凄惨な復讐を開始するのだった・・・

自業自得のような負の連鎖を作り続ける陰湿なタイプと、そいつらがいかにもつっこみやすい都合の良いタイプ。この映画にはその2種類のタイプしか登場しない。実際の人間模様はもっと多種多彩であるし、その多種多彩な人間が繰り出す様々な思惑が絡みあって形成されるのが社会というものである。この映画のように、あそこまで徹底して偏った人間しか出てこないと、段々と「勝手にやっとけ」と興味が失せてきてしまう。

中島哲也が一瞬一瞬にも手抜きを許さない、ハイクオリティな映像作家だということは理解出来る。でもなぁ、『嫌われ松子の一生』に続き言わせてもらえば、長編映画で延々とPVのような映像を見せられ続けても疲れるだけなんだよ。演出というものは、狙いすぎても興ざめする。その辺を中島哲也にはいい加減理解してほしいと思う。

ところで、「あのベストセラー×中島哲也監督=衝撃の驚愕の禁断の怒涛の極限のロードショー」などという宣伝文句を、ハイクオリティな映像作家であるはずの中島哲也はなんとも思わないのだろうか?私が監督もしくはプロデューサーなら、すぐにでも撤去させるレベルのダサさであるが。


『告白』                                   Kokuhaku_2
 監督:中島哲也
 脚本:中島哲也
 原作:湊かなえ
 撮影:阿藤正一
     尾澤篤史
 音楽:金橋豊彦
 出演:松たか子、木村佳乃、岡田将生、
     芦田愛菜、山口馬木也、高橋努、
     黒田育世、新井浩文、山田キヌヲ
 (2010 『告白』製作委員会)

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2010年12月 9日 (木)

必殺仕業人 第2話 『あんたこの仕業どう思う』

「健全な肉体には健全な精神が宿る」をモットーに、やみくもに肉体を鍛錬しまくる変な商人・田島屋伝兵衛が今回の標的。
「権力をカサにあくどい儲けをたくらむ悪徳商人」というだけでキャラ付け充分に思えるが、必殺シリーズにおける津川雅彦とあっては、これだけでは終われない。「イィーッ!」とショッカーのような怪鳥音を叫びながら、パンチやキックのコンビネーションを披露する様は、誰がどう見ても滑稽である。また、このキャラが取って付けたような即席で、津川氏の動きが鈍いというかその・・・全然なってないところを「イィーッ!」の雄叫びで単純に誤魔化しているだけ?な感じがとにかく笑える。

津川氏と結託する与力・大村には、必殺シリーズお馴染みの悪役・今井健二。ただし、前述のように津川氏の印象が強すぎて、本来であればアクの強いはずのイマケンさんもいまいち影が薄い。津川氏のトレーニングジムで、バーベルを無理矢理持ち上げようとして、「あ、それはあなたには無理ですよ」と津川氏からダメだしされたり、津川氏の夜の生活を覗き見しようとしたところを主水に不意打ちされたりと、マヌケなまま物語からフェードアウトしてしまう。

津川氏演じる田島屋とライバル関係にあるのが、大和屋。田島屋の妻・お松の実父でもあるが、公儀ご用達の利権をめぐって両者とにかく折り合いが悪い。そんな折、田島屋で開催された宴席でお松が殺される事件が起きるが、その下手人が喜久三という元芸人。しかし、お松殺しは津川氏とイマケンが仕掛けた罠であった。喜久三はイマケンの手引きにより金で殺しを請け負うが、喜久三は本当は田島屋を狙っていたという設定で、喜久三の雇い主は大和屋だという絵を書いて、世間の目を大和屋糾弾に向かわせることこそ、田島屋と与力・大村の狙いであった。

この際、奉行所に大和屋と喜久三の密会現場を目撃したとウソの証言をするのが、本阿弥さん(相変わらず色っぽい)。本阿弥さん自身は、津川氏に良い様に利用されているような気もするが、とにかく一味として仕業人のターゲットに無理矢理昇格。もちろん、担当はスケコマシのやいとや。既に田島屋の宴席で関係済であったやいとやは、いとも簡単に本阿弥さんの浴室に潜入。胸をもみしだきながら、針を打つ。

田島屋を担当するのは剣之介であるが、普段から肉体の鍛錬を怠らない田島屋の始末には一苦労する。田島屋と剣之介がバトルを繰り広げている間、既にイマケンを始末した主水は傍観するだけ。助太刀することも出来た筈であるが、実は、出陣間際に剣之介が現場にお歌を連れて行くことを知り、主水、やいとや、捨三が剣之介を糾弾する場面がある。「なんで助けてくれなかったのよ」と主水を咎めるお歌であったが、「こっちは金払ってるんだ、きっちり働いてもらわないと」と言い放つ主水。剣之介を信頼し切れなかったのか?またはテストしていたのか?いずれにせよ、ここらあたりが仕業人の持つ独特のドライさともいえる。

金に困っている主水の家の離れには間借り人、無料で市井の人々に診療を施すやいとや、なかなか芸事が身に付かず苦労する剣之介・・・各々の表の顔もくまなく描写されていて、なかなか中身の濃い一編。


ゲスト:津川雅彦、今井健二、本阿弥周子、石山律雄         Shiwazanin2

脚本:田上雄

監督:松本明

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2010年12月 8日 (水)

必殺仕業人 第1話 『あんたこの世をどう思う』

のっけから「おい、あんた聞いてんの?聞いてんのかよ!」と宇崎竜童にドヤされる。
最下級の牢屋見廻り同心に格下げされ、傘貼りの内職に励む(無理強いされる)主水。
金に細かくスケコマシという、まったく友達が出来なさそうなイヤなタイプのやいとや又右衛門。
クリーニング屋に転職したものの相変わらず景気は良くなさそうな捨三。
そして追われの身であり、その日暮らしの赤井剣之介。
魅力的な登場人物ゼロ。牢屋に廃墟にかくれ里。斬首と女郎の腰巻と下手な居合抜き。寒い、虚しい、埃っぽい。これが仕業人の世界観である。

背景にあるのは、オイルショック後の没落した社会。しかし、当時の世相がどれほどのものだったのか?体感したことのない私からはわからないが、今、このドラマを見てみると、この寒々しい現代にこそ仕業人の世界観はマッチしている。実際、娑婆では食い扶持が無いと、チンケな犯罪を繰り返して刑務所へ舞い戻ってくる出戻り銀次のような輩は、現代では珍しくないわけだし、口入れ屋に群がる仕事を求める町人らの姿は、そのまま派遣切りやワープアというキーワードを思い起こさせる。この1976年に製作されたドラマが、結果として2010年現在のリアリティを描写してしまっているというのが怖いところ。ついでに1976年に出生し、こんなことをしみじみと綴っている自分も自分だが。

かつて、剣之介が真っ当な藩士だった時代に、許婚の約束を交わした姫様(安田道代)が第1回の標的となる。ちなみに、気に入らない女中をいとも簡単に殺めたり、腕利きの織物職人に最高の着物を織らせたあげく、「これ以上の代物は二度と織らせまい」と右腕をちょん切ってしまったりと、恐ろしい人物である。これからも、エキセントリックでアブノーマルな悪人たちが多数登場するのだろう。ヘビーなシリーズになりそう。


ゲスト:安田道代、木内みどり、絵沢萌子、汐路章          Shiwazanin2

脚本:安倍徹郎

監督:工藤栄一

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2010年12月 6日 (月)

必殺仕業人(1976)

あんた この世をどう思う
どうってことねえか
あんた それでも生きてんの
この世の川を見てごらんな
石が流れて木の葉が沈む いけねえなあ
面白いかい あんた 死んだふりはよそうぜ
やっぱり木の葉はぴらぴら流れて欲しいんだよ
石ころはじょぼんと沈んでもらいてぇんだよ
おいあんた 聞いてんの 聞いてんのかよ
あらぁ もう死んでやがらぁ
はぁ・・・ 菜っ葉ばかり食ってやがったからなぁ


赤井剣之介:中村敦夫
やいとや又右衛門:大出俊
お歌:中尾ミエ
捨三:渡辺篤史
島忠助:美川陽一郎
出戻り銀次:鶴田忍
お澄:二本柳俊衣
間借りの玄覚:田淵岩夫
千勢先生:岸じゅんこ
中村りつ:白木万理
中村せん:菅井きん
中村主水:藤田まこと

OPナレーション:宇崎竜童

主題歌:「さざなみ」(歌:西崎みどり)

制作:山内久司、櫻井洋三、仲川利久
音楽:平尾昌晃

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2010年11月19日 (金)

日本映画の感想 『炎上』

金閣が美しいのは、金閣そのものの建築様式や色合いが優れているから、というだけでもないだろう。美の対象は金閣であっても、そうでなくても、なんでも良いわけで、要はそれにどれだけの人間が魅せられ、そして魅せられた人間は自らの醜悪さに辟易とし、その美しいものへの賛辞の表れとして、どれだけ狂い果てることが出来るのか?強いては、その醜悪な羨望が多ければ多いほど、美はますます崇高さを増していくのである。

この映画の
驟閣に魅せられた溝口(市川雷蔵)も醜悪なものとして描かれる。見た目は素朴な青年といった感じだが、吃音で塞ぎがちな青春時代を過ごしてきたために、社会的コミュニケーション能力がまったく欠如している。溝口は驟閣を唯一つの心の拠り所として、刹那的なまでに崇め、そしてその美にのめり込んでいく。

溝口と対照的な男は戸苅(仲代達矢)。この時代の
内反足だ。現代のように障害者として、社会的にケアされるような時代ではない。ビッコ、カタワと呼ばれ続け、常に蔑まれながら生きてきた。吃音の溝口とは、その障害が目に見えるものか、見えないものか、という差がある。見た目にそれとわかるハンデを背負って生きてきた戸苅の方が、どちらかといえば可哀相な境遇であったわけだが、戸苅はそれを逆手にとって、痛々しい姿で女性の母性本能をくすぐり、次々と女をとっかえひっかえするほどの逞しさを持ち合わせていた。この二人の対比が物語のミソとなる。

同じく障害を持つ戸苅と傷を舐めいたかったのか、なんとなく擦り寄る溝口であったが、常に内向的な溝口に戸苅の持つ、えげつないほどのバイタリティなど理解できるはずも無かった。溝口は、老師や同門の徒弟、男癖の悪い母親ら、周囲の人間が見せる生々しい欲望に激しく嫌悪し反発する。反発するといっても溝口には、いっそう塞ぎこみ孤立することでしか反発の方法は無かった。こうして溝口は、俗世の全てを否定し拒絶する。「驟閣は誰のものでもない」と戸苅に断言する溝口であったが、驟閣の美を他の誰にも汚されたくはなかった。溝口は、驟閣に火を放つことで、自らの中にのみ、未来永劫の美をしまい込もうとするのであった。

大映の反対を押し切ってまで、この映画に出演した大スター・市川雷蔵、一世一代の名演である。同時代の他のスターにこの役をあてがっても、たぶんここまで完璧には演じきれなかっただろう。市川雷蔵などまったく知らない、若い世代にこの雷蔵の演技を見せれば、本当にドモリの素人俳優かと思ってしまうかもしれないし、また、覚束ない危うい感じがデビュー間もない俳優だという印象を与えてしまう気がする。その感覚を、当時、絶対的な権威を誇った剣劇スターが、ちょんまげを脱いで、演技として表現しているという凄味である。複雑な生い立ちであったという雷蔵自身、この主人公にどこか自分の出自を重ね合わせながら、演じていたのかもしれない。
内反足の戸苅を演じるのは、仲代達矢。ギラギラとした目が怖い仲代。溝口に向かって「お前、ドモリだって京都中に言いふらしてやろうか?俺みたいに見た目に醜ければ、何でも超越出来るんだよ!」って、屈折してるなぁ。
この映画で各映画賞を総ナメしたのが、驟閣の老師演じる二代目中村鴈治郎。中村玉緒のお父さん。ちなみに玉緒も、溝口が五番町で買った売春婦役で出演している。


『炎上』                                    Enjyo
 監督:市川崑
 脚本:和田夏十
     長谷部慶治
 撮影:宮川一夫
 音楽:黛敏郎
 出演:市川雷蔵、仲代達矢、新珠三千代、
     中村鴈治郎、中村玉緒、北林谷栄、
     信欣三、浜村純、香川良介
 (1958、大映)

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2010年11月16日 (火)

日本映画の感想 『カイジ 人生逆転ゲーム』

福本伸行の人気ギャンブル編、「カイジ」の実写映画化。評判は概ね好評であったのか、来年には映画化第2弾も企画されているみたいである。原作のイメージに合っているのか、合っていないのか、イマイチよくわからない兵藤会長を演じた佐藤慶にとってはこれが遺作。

原作では、エスポワールでのジャンケン対決に端を発し、カイジは帝愛グループの仕掛けるギャンブル地獄にどんどん嵌まり込むこととなる。
映画版でも、エスポワールからスタートして、鉄橋渡り、利根川とのEカード対決とだいたい原作通りの流れを踏襲しているが、エスポワール内で共闘した石田がドジをしてしまったばかりに、原作では第2章で描かれている地下労働施設に、いったんは送り込まれることとなる。カイジとのEカード対決に敗れた利根川、原作では“お仕置”として兵藤会長から熱々鉄板の上での土下座を強いられるが、映画版にはそのような描写は無し。

このように少々原作とは違う部分も存在するが、一本の映画としてコンパクトにまとめる必要性もあるだろうから、ここまではまぁいい。
問題は、カイジを帝愛グループのギャンブルに誘い込む金融屋の遠藤だ。この遠藤の存在が原作と映画との一番大きく異なる点で、なんと映画版での遠藤は女(天海祐希)である。Sっ気をバリバリに発揮してくる天海祐希のキャラ自体は、作品世界によくマッチしていて問題はない。それよりも問題は、カイジが利根川との勝負で得た大金を、なんとこの女遠藤はカイジを睡眠薬で眠らせて、根こそぎかっさらうのである。

確かに原作でも、遠藤はバクチ銭を融資する際、勝負に熱くなるカイジを見透かして、密かに分単位の法外な利息設定を設けてはいたが、それでもあくまで元金と利息内の取り分しか遠藤は要求しなかったわけである。あまりにも単純で姑息なこういうオチの付け方は、原作の持つ綿密なプロットを台無しにしているように思うんだが。

映画化第2弾にあたっては、女金融屋・遠藤の出番はあるのだろうか?原作では遠藤がキーマンとなる時期はかなり長い。再登場させるのであれば、まずは今回のお粗末なオチをうまい具合に回収する必要がありそうだ。


『カイジ 人生逆転ゲーム』                        Kaiji
 監督:佐藤東弥
 原作:福本伸行
 脚本:大森美香
 撮影:柳島克己
 音楽:菅野祐悟
 出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之、
     佐藤慶、山本太郎、松山ケンイチ、
     松尾スズキ、光石研、吉高由里子
 (2009、『カイジ』製作委員会)

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日本映画の感想 『秋深き』

地上波で深夜に放送されていたものを鑑賞。
昭和の文豪・織田作之助の原作を現代調にアレンジ。純愛もの。

ペーソスも笑いの要素もほどよく盛り込まれていてなかなかの佳品。眠たくならない程度にゆらゆらと引き込まれ、結局最後まで鑑賞。
そして、エンドロールを見て驚いた。監督が池田敏春で脚本が西岡琢也。かつてのロマンポルノ、ピンクの雄がタッグを組んで(ATG『人魚伝説』でも一緒に仕事をしているみたいだが)、こんな映画を作るようになったのかと、後追い世代ながらしみじみ思うに至る。

八嶋智人は随分と流暢に関西弁を操る。後日、調べてみれば奈良出身。生粋の関西人だったのか。それに比べ、普段から阪神大震災被災者であることを公言しているわりに、佐藤絵梨子の関西弁はちょっとお粗末なように感じた。

それにしても、園田競馬がこれだけクローズアップされる映画も珍しい(というか殆ど無いだろう)。
園田名物・吉田アナまでチラッと顔を見せるサービスぶり。ちなみに佐藤絵梨子演じるヒロイン・一代(カズヨ)にかけて、八嶋がこだわり続ける買い目、1-4はロケ時に実際1-4が来たそうである。園田は比較的外枠が有利だもんなぁ。おかげで、実際に園田のターフビジョンに1番と4番が叩き合う絵を収めることに見事成功している。


『秋深き』                                    Akihukaki
 監督:池田敏春
 脚本:西岡琢也
 撮影:水谷奨
 音楽:本多俊之
 出演:佐藤絵梨子、八嶋智人、渋谷天外、
     山田スミ子、佐藤浩市、赤井英和
 (2008『秋深き』製作委員会)

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2010年11月 7日 (日)

日本映画の感想 『蘇える金狼』

松田優作がアクションスターとして油の乗り切っていた頃の映画である。この後、自ら肉体派としての看板を下ろし、最後の作品となった『ブラック・レイン』まで、ひたすらに静の演技を模索していたことを鑑みれば、アクション俳優・松田優作の集大成的作品だと位置づけられるかもしれない(翌年製作の『野獣死すべし』では、優作は歯を抜き、背を低くするために足の骨を削ることまで考案。“生気のまるで無い殺人マシン”というキャラ造型を徹底しており、正統派アクションからは外れた作風で、個人的には異色作と位置づけている)。

とはいえ、別に世に言われるほどの名作とは思えない。とにかく、合間合間に挟まれる主人公・朝倉のクラシックを聞きながら、ヘンなお面を被ったりしつつの自画自賛シーンが冗長過ぎて、テンポが悪い。まぁ、角川映画らしいといえば、らしいシーンではあるのだが。

とにかくこの映画、クセ者俳優たちの大見本市という感じである。これが個人的には楽しかったりする。
主人公・朝倉が勤める東和油脂の経理部次長が小池朝雄御大。経理部長が成田三樹夫。専務が草薙幸二郎で社長が佐藤慶。まことに胡散臭い会社である。成田三樹夫経理部長の女で、朝倉に利用されるのが風吹ジュン。朝倉の同僚に岩城晃一と加藤健一。佐藤慶社長の末娘に真行寺君枝。東和油脂を強請る小悪党に千葉真一。千葉真一の女・結城しのぶ。千葉真一の叔父で経済界の大物・安部徹。安部徹の腹心に椎谷建治、江角英明。千葉真一への対策として東和油脂に雇われた興信所所長が岸田森。岸田森の部下・高橋明。岸田森が雇った神戸の殺し屋・待田京介(意外なほどのチョイ役)とトビー門口。ヘロイン取引で私服を肥やす悪い政治家に南原宏治。南原宏治の手先となって働いていたヤクザが今井健二、阿藤海、山西道広。朝倉に現金輸送車を襲われた銀行の専務が久米明。ラストシーンのスチュワーデス役が中島ゆたか。


『蘇える金狼』                                Kinrou_2
 監督:村川透
 脚本:永原秀一
 撮影:仙元誠三
 音楽:鈴木清司
 出演:松田優作、風吹ジュン、千葉真一、
     佐藤慶、小池朝雄、成田三樹夫、
     安部徹、岸田森、待田京介、阿藤海、
     岩城晃一、今井健二、結城しのぶ、
     久米明、山西道広、南原宏治
 (1979、角川春樹事務所)

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